2010-07-26

convmv -- ファイル名の文字コードを変換するスクリプト

スキャン本舗から送られてきた PDF ファイルは、ファイル名が丁寧にも本の題名になっていた。問題はその文字コードが Shift_JIS だったこと。Mac だと問題ないけど、Ubuntu Linux では激しく文字化けする。特に CUI で扱う場合は不便 (本当は英数字だけが理想なのだけど)。そこで、ファイル名の文字コードを変換するスクリプトを探したところ、convmv という Perl スクリプトを見つけた。

インストール

本家ページから最新版 (1.14) をダウンロードする。あとは展開して PATH の通った所に置くだけ。

$ tar xzvf convmv-1.14.tar.gz
$ cd convmv-1.14
$ make
pod2man --section 1 --center=" " convmv | gzip > convmv.1.gz
$ sudo make install
pod2man --section 1 --center=" " convmv | gzip > convmv.1.gz
mkdir -p /usr/local/share/man/man1/
mkdir -p /usr/local/bin/
cp convmv.1.gz /usr/local/share/man/man1/
install -m 755 convmv /usr/local/bin/

使い方

使い方は man ページか前述の解説ページが詳しい。

でも、全部他人任せもアレなので、一応自分で解説も書いおく。

今回のやうに Shift_JIS なファイル名を utf-8 に変換する場合のコード。

$ convmv -f sjis -t utf8 *

ファイル名の変換は危険な行為なので、実はこれだけではファイル名の変換は行なわれない。上記コマンドを実行すると、変換元のファイル名(文字化け)と変換後のファイル名が表示される。それを見て、ファイル名変換に問題がないことを確認しやう。OK なら、次のオプションを追加してコマンドを実行する。

$ convmv -f sjis -t utf8 * --notest

落ち穂拾い

  • EUC-JP を指定する時は euc を使う
  • 再帰的に処理を行なう場合は -r オプションを付ける
  • 元ファイルの文字コードが分からない場合は kcc -c filename とする。kcc はデフォールトでインストールされていない。使う場合は sudo apt-get install kcc でインストールすること

2010-07-24

WiMAX ルーター URoad-7000 を使おうとして...

AMN からモニターで借りている URoad-7000。iPhone とほぼ同じサイズということで、持ち運びは楽。電池さえ気にしなければ、ポケットの中に入れておける気軽さがある。

ただ、ぼくの行動範囲は WiMAX に優しくないみたい。

  • 六本木ヒルズ アカデミーヒルズ 49F: 電波弱。というか、無線 LAN 環境設備あり。WiMAX より安定で早い。
  • 会社: 電波弱〜中。「強」になることはほとんどなかった。
  • 自宅: 電波弱。AirMac Extreme の無線 LAN 環境の方が速い。
  • 通勤途中 (横浜線): 電派確認せず ^^;。iPhone 4 がいつもより早く感じた。
  • 近所の公園: 電波強。

URoad-7000 のバッテリーが 3.5 時間しかもたないので、自宅や会社で常に充電。移動中は常に ON。で、シームレスに WiMAX 接続を iPhone や iPad から行なう。という使い方をしている。屋内に入ると電波が弱くなってしまいやすく、ノート PC との相性が悪いと感じた。

WiMAX が本領を発揮すると、iPhone が 3G よりグッと速くなる。このスピード感はイイ。一番のネックは自分の行動範囲が WiMAX の実力を発揮できるか否かだと思う。今、まだ範囲が狭いように感じるけど、それは今後に期待か?

あと、屋外で電波が強かったのは (あたりまえなんだけど) ちょっと驚いた。ノート PC 的には、屋内に持ち込むんじゃなくて、テラス式のカフェや公園といった場所が穴場なのかもしれない。

ref

2010-07-22

モノラル・パワーアンプ Stellavox PW1 を買った

2010-05-21、モノラル・パワーアンプ Stellavox PW1 を買った。Stellavox PW1 の定価は 63 万円。中古品ということで 27 万円程で購入した。

今、使っているインテグレイテッド・アンプ Primare I30 はプリ出力を持っている。I30 のプリ出力は RCA 出力だけ。Stellavox PW1 は RCA 入力と XLR 入力の両方を持っているので、RCA ケーブルで I30 と PW1 を繋いだ。これで、現在の CD 再生環境は次のやうになる:

パワー・アンプを買ったのは...

最近、スピーカー Bösendorfer VC2 を Primare I30 がドライブし切れていない感じを受けていた。そこでパワー・アンプを入れたいと思っていたのだけど、ステップ・アップを考えてパワー・アンプを選び始めると 50 万円代になってしまう。

そんな時、中古ながら 30 万円前後で Stellavox PW1 が手に入ると情報をもらったので一週間自宅試聴させてもらった。音は幾分粗かったけど、不満に思っていたドライブ力不足は十分に改善した。音のスピード感も増して、歯切れの良い音になった。これなら、ということで悩みに悩んで購入を決定した。

音が粗い部分は、PW1 と一緒に RCA ケーブルを新調することで解決した。

現在、PW1 は Quadraspire Q4D Vent の一枚余った棚板の上に乗せてある。棚板の脚は Q4D 用の脚を使っている。

Stellavox PW1

誤算

PW1 を買った理由の一つに、PW1 が RCA 入力と XLR 入力の 2 つを持つことがあった。個人的には XLR 接続が好きなので、I30 を使ってるうちは RCA 接続で、ちゃんとしたプリ・アンプに買い換えたら XLR 接続に替えるつもりだった。ただ、調べてみると、PW1 はアンバランス接続で RCA 入力推奨とのこと。XLR 端子はオマケ (?) で付いているだけらしい。調査不足の誤算だった。まぁ、音が良いので今は問題ないけれど。

WiMAX ルーター URoad-7000 を MacBook から使う

昨日、箱から開けた WiMAX ルーター URoad-7000 を MacBook から使えるやうにしてみた。その設定方法をメモっておく。

URoad-7000 を MacBook につなぐ

まず、URoad-7000 の電源を入れる。WiMAX の圏内に居ることを確認。

次に MacBook のメニューから、AirMac のアイコンをクリック。無線 LAN のアクセス・ポイント一覧を表示させる。

MacBook setting

URoad-7000 の上面に貼ってあるラベルに書いてある SSID と同じアクセス・ポイントを選択。

MacBook setting 2

パスワードには同ラベルの「KEY」を入力する。

以上。これで、WiMAX 経由でネットに繋がるやうになった。

スピードテスト

価格.com には「ホーム > プロバイダー」から回線のスピードテストを行なってくれるページがある。

それを使ってスピードを計測してみた。

speed check - wimax

うん。。。随分、小さいかな? まあ、ぼくの環境は WiMAX の電波が弱いのでこれで良しとしやう。

本番は明日。六本木にブロガー・ミーティングに行く。あの都心の中で、どれ位い役に立つかがポイントかな。

2010-07-21

WiMAX ルーター URoad-7000 が届いた

先日参加した WiMAX のブロガー・ミーティングにて、WiMAX 機器のモニター・キャンペーンに申し込んだ。キャンペーン製品が届いた時、運の悪いことにぼくは夏休み中で帰省していた。本日、ようやく到着したキャンペーン製品を開けてみた次第。

photo by cerevo cam

送られてきたのは (第二希望の) URoad-7000 だった。箱が大きいので持ち運びに不便と思ったが、本体は iPhone と大して変わらぬ大きさだった。現在、充電中なのでさらりとスペック等の紹介に留めて、次エントリーで MacBook や iPhone との接続を書こう。

スペック

  • 大きさ: 104 x 62 x 14.8 (mm)
  • 重さ: 117 (g) バッテリー含む
  • 対応無線 LAN: IEEE802.11 b/g/n
  • 対応セキュリティ: WEP(64/128), WPA-PSK(TKIP/AES), WPA2-PSK(TKIP/AES), SSID ステルス機能, Mac アドレス・フィルタリング
  • 充電時間: 約 3 時間 (本製品電源オフ時: オン時には約 4.5 時間)
  • 使用時間: 約 3.5 時間

大きさについて言うと、iPhone 4 の大きさが 115.2 x 58.6 x 9.3 (mm) なので厚みはともかく、ほぼ URoad-7000 と iPhone 4 の大きさは変わらないと言って良さそう。

URoad-7000 は 2 つの SSID (アクセス・ポイント) を持っていて、各アクセス・ポイントに 5 台、計 10 台の無線 LAN 端末をアクセスさせることができる。ちなみに、初期時には SSID1 は WPA2-PSK, SSID2 は WPA-PSK に設定されている (本体のラベルに表示されている SSID 番号は SSID2 の方)。

起動

本体上部に電源ボタンと「WiMAX」「Wi-Fi」「Battery」の状態を表すランプが各一つずつ付いている。

電源ボタンを長押しすると、「WiMAX」「Wi-Fi」「Battery」の 3 つのランプが一斉に緑色に点灯を繰り返し、初期化を開始する。全てのランプが緑色になったら初期化終了。

以下、ランプの説明

WiMAX
  • 電波(強): 緑色
  • 電波(中): オレンジ
  • 電波(弱): 赤色
  • 圏外: 赤色遅く点滅 (約 4 秒に一回)
Wi-Fi
  • 動作: 緑色
  • WiMAX 回線無し: 赤色点滅
Battery
  • バッテリー 100-50%: 緑色
  • バッテリー 50-20%: オレンジ
  • バッテリー 20-0%: 赤色
  • 電源オフ: 消灯

あとがき

ぼくの今の環境は、WiMAX が赤色点灯。他は緑色。圏外ではないけれど、電波は弱いらしい。

木曜日に六本木でブロガー・ミーティングがあるので、そこで MacBook がどれだけネットに繋がるか? が本番かな。。。

2010-07-20

Full HD 対応ディスプレー Acer S243HL を買った

2010-02-10、Full HD 対応のディスプレー Acer S243HL を買った。Blu-Ray の再生環境がこれで一揃いしたことになる。

acer 24インチ ワイドTFTモニタ ブラック S243HLbmii

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日本エイサー 2009-10-23
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Acer S243HL の概略は次の通り:

  • サイズ: 24 インチ (Full HD 16:9, 1920x1080)
  • 重量: 6.5 kg (スタンド含む)
  • ディスプレー: TN 液晶パネル形式 (W-LED バックライト)
  • コントラスト比: 1,000:1 (ACM 機能を ON にすると 8,000,000:1)
  • 輝度: 250 cd/m2
  • 応答速度: 2 ms (GTG)
  • 表示色: 1670 万色
  • 画像入力: アナログ (D-Sub 15 ピン) x1, HDMI Ver.1.1 x2
  • 音声入力: モノラル入力
  • 付属ケーブル: アナログ・ケーブル, HDMI ケーブル, HDMI-DVI 変換ケーブル

コントラスト比を上げる ACM 機能がデフォールトで OFF になっているので注意。

オーディオを割り切ったディスプレー

Acer S243HL は全体がスリムで、応答速度も 24 インチ・クラスでは速い方で、コントラスト比も高い。入力も D-Sub だけでなく HDMI の入力が 2 つある。しかも DVI-HDMI 変換ケーブルが付いているので DVI 出力しかない PC にも対応している。非常に PC 向きのディスプレーだと思う。

欠点を挙げればモノラル・オーディオ入力しかないこと。これはオーディオに力を入れていないというよりも、このクラスを買うパワーユーザーは (ディスプレーの貧弱のスピーカーなど使わず) 他のオーディオ機器を持っているだろう、という割り切りだと思う。

実際ぼくは PC には Onkyo のアクティブ・スピーカーを使っているし、Blu-ray を見る時には 30 万円クラスのアンプから音を出している。だから、この仕様は嬉しい。ちゃちなステレオ・スピーカーを付けて画質を下げたり、値段を上げたりすることは好まない。ぼくはこの割り切った仕様を歓迎する。

Acer S243HL を手に入れて

今までぼくは 14 インチのアナログ・テレビを使って Blu-ray を見ていた。Acer S243HL を手に入れて、24 インチの HDMI 接続で Blu-ray が見られるやうになった。

手持ちの Blu-ray (サマーウォーズと This is it) だけでなく、DVD も見るのが楽しくなった。レンタル・ビデオを借りるのも楽しい。

ぼくは今まで映像には興味が薄かった。でも今は、大きな部屋に移ったら、大きなテレビを欲しいと思ってる。

2010-07-19

オーディオ用ラック Quadraspire Q4D Vent を買った

2010-02-06、オーディオ・ラック Quadraspire Q4D Vent を買った。

Quadraspire Q4D-Vent が届いた

4 段組みを買ったが、今は 3 つしか機器がないので 3 段組みで使っている。上から

写真を見て分かる通り、オーディオ・ラックとして非常に美しい。重量も今まで使っていた YAMAHA GTR-1000 よりも軽く、移動が楽。しかしこのラックの良さは美しさや軽さがメインではない。音が良い。それに尽きる。

YAMAHA GTR-1000 を使っていた時は詰まっていた感じがしていたけれど、Quadraspire Q4D Vent に変えて音がスッと広がるやうになった。音場空間が広くなり、音像定位もより明確になった。ラックと言えども軽く見てはいけない。

Q4D と Q4D Vent

Quadraspire には主流のラックとして Q4D と Q4D Vent の 2 つがある。Q4D Vent は Q4D の棚板を厚くして 11 本のスリットを追加したもの。他にポールやインシュレーターにも工夫が入っている。

たったこれだけの違いだけども、価格の差は大きい。Q4D の定価は税込 102,900 円。一方 Q4D Vent の定価は 241,500 円。値段の差は倍以上。この価格差に見合うだけの音の差が、Q4D と Q4D Vent の間にはある。

ぼくは幸い複数の試聴会で、Q4D と Q4D Vent の (ラックの) 比較を聞いた。そして、買うなら Q4D Vent と心に決めた。

ラックはアンプやスピーカーのやうに、気に入ったものがあったから買いかえる・追加購入する、という類のものではない。だから、買う時は後悔のしないものを買いたい。もし、Quadraspire Q4D の購入を考えている方がいらっしゃったら、どうかどこかで機会を見つけて Q4D Vent の音も聞いて欲しい。ラック一つで、CD プレーヤーやアンプの実力に差が出るものかと驚かれることと思う。特に何十万もするアンプやプレーヤーを買う人には、ラックにプラス十万円追加するのも間違ったことではないはず。

2010-07-17

Marantz BD8002 を買った

2010 年前半に、オーディオ/シアター系の製品を数点購入した。ただ、今年の前半は多忙だったためエントリーにすることができなかった。ようやく夏休みに入り時間も取れたので、購入当時の様子とその後の使用感をエントリーしたい。

Marantz BD8002

2010-01-30、Marantz の Blu-ray Disk プレーヤー Marantz BD8002 を購入した。

Summer Wars と This is it

今年、BD プレーヤーを購入するということは決定事項だった。というのも、映画「サマーウォーズ」があまりに素晴らしく映画館に 4 回も観に行って大泣きした結果、Amazon で Blu-ray 版を予約してしまったため。予約開始は 2009 年 12 月で、発売日は2010-03-03 だった。この時点で Blu-ray 再生環境はなかったので、BD プレーヤーの購入は 3 月までに行なうことが必須事項と (ぼくの中では) なった。

そんな状況に一石を投じた作品があった。マイケル・ジャクソンの「This is it」。12 月末の再上映でようやっと観ることができ感動した。勢いに乗って BD 版も買ってしまった。BD 版が届いたのは 2010-01-27 のこと。BD プレーヤー購入は 3 月まで... という予定は大幅に前倒しにされた。

Pioneer BDP-120

1/30 当時、BD プレーヤーの購入候補は一つに絞られていた。Pioneer BDP-120。BD/DVD の再生専用機。

Pioneer ブルーレイプレーヤー BDP-120
Pioneer ブルーレイプレーヤー BDP-120

十万円代の CD プレーヤーを比較試聴して (1, 2, 3)、プレーヤーで音質が変わることは確認済み。当然、映像の質もプレーヤーで変わることは予想が付く。高額な BD プレーヤーは買えないが、なるべく「使い勝手」より「音質・画質の優れた」プレーヤーを買いたいと思っていた。

BDP-120 は定価 16,079 円。実売は 1 万 5 千円を切る。再生性能においては同価格帯で一つ抜けているとの評価を聞いていた。これを買おうと、オーディオ・ショップに足を運んだ。手には「This is it」を持っていた。

伏兵 Marantz BD8002

店に入って「BD プレーヤーとして Pioneer BDP-120 を買いたい」と言ったら、「実は出物がある」と別室に連れられた。見せられたのは Marantz BD8002。定価 33 万 6 千円。これが展示処分品になっていた。で、ここではちょっと書けない価格を提示された。もちろん BDP-120 より高いのだけど、とち狂ったのか? と聞き返したくなる値段だった。

悩む。

そこで「This is it」を持ってきていたことを思い出した。BDP-120 と BD8002 の画質を比べたいと申し出る。しかし、運の悪いことにディスプレー (というかそこの場合プロジェクター) が全て出払っていた。画質の比較は出来ない。

それではと「音」だけを比べることにした。同じアンプ、スピーカーに BDP-120 と BD8002 を繋ぎ換え、音だけを聞く。ディスプレーがないので、「今、メニューが表示されてるはず」「これで再生が始まるはず」「チャプター変更はこれで OK なはず」と目隠し状態で行なう。それで同じチャプターを聴き比べた。

BDP-120 は素晴らしかった。が、BD8002 は映画館の中で聞くやうな音だった。

かうしてぼくは陥落した。2 万円弱の BD プレーヤーを買いに来たのに、持って返ったのは定価 30 万円オーバーの BD プレーヤーになった。

Marantz BD8002 & Primare I30

2ch/4ch で楽しむ

購入当初は 2ch で BD を楽しんでいたが、時間が経つとサラウンドも試したくなってきた。

そこで今はリア・スピーカーに (PC 用のスピーカーに使っていた) ONKYO GX-70AX を繋いでいる。

ONKYO WAVIO アンプ内蔵スピーカーシステム 15W+15W GX-70AX(B) /ブラック

普通、4ch で音を鳴らす時は AV アンプが必要になる。ところがぼくが持っているのは 2ch 専用のアンプ。アンプがなければスピーカーから音は出ない。けれど、PC 用のアクティブ・スピーカー (GX-70AX 含む) はスピーカー内部にアンプを内蔵しているから AV アンプが要らない。フロント・スピーカーは 2ch 専用のアンプから音を出し、リア・スピーカーとして GX-70AX を直接 BD8002 のリア端子に繋ぐ。

ここで注意すべきは、フロント・スピーカーへの出力。BD8002 には、2ch 用の LR 端子と 7.1ch 用の端子の二種類が付いている。2ch 用の端子に繋ぐと 5.1ch の音源は 2ch 用にミックス・ダウンして音が出る。フロントの音もリアの音もセンターの音も全部混ぜこぜにして音を出す。一方、7.1ch 端子のフロント LR に端子を繋ぐと 5.1ch の音源のフロント LR の音が正しく出力される。では、どちらを選べば良いかと言うと、フロント・スピーカー用には実は 2ch の端子へ繋ぐのが正しい。というのも、台詞系の音はセンター・スピーカーから出るため。センター・スピーカーのない 4ch 出力で 7.1ch 端子の LR に接続すると、台詞がすごく小さな音になってバランスを崩す。ひどい時は台詞が聞こえなくなる。

接続さえ気をつければ、4ch のサラウンド再生は楽しい。音が全周囲から囲み込む感じは、映画館を彷彿させる。ただし、ちゃんとした AV アンプを使っているわけではないので、フロントとリアでスピーカー音量が揃わないという問題はある。あくまで「お手軽サラウンド」の域を出ないけれど、サラウンドの楽しさは十分楽しめる。ピュアに音を楽しみたい時は、リア・スピーカーの音量を 0 にする。

2010-07-16

iOS 4.0.1 リリース

iPhone 3G/iPhone 3GS/iPhone 4 用の OS である iOS 4 の最新リリース・バージョン 4.0.1 がリリースされた (iOS 3.2.1 も同時リリース)。

iPhone 4 には受信感度が下がる不具合があるとしている。そして Apple は、この不具合がハードウェアの問題ではなくソフトウェアの問題であるとしている。本リリースは、この不具合を修正する。また、後に控える iOS 4.1 で更なる問題解決を行なうとしている。

今回のアップデートで、この不具合がどれほど修正されるか分からない。他のソースが伝える通り、ハードウェアの問題でソフトウェア・アップデートでは直らないかもしれない。

ただ、パッと試した感じでは iPhone 4 + iOS 4.0.1 では完璧な不具合解決には至っていないやうに見える。

iOS 3.2.1 リリース

iPhone/iPad/iPod Touch 用 OS である iOS 3 の最新リリース版バージョン 3.2.1 がリリースされた。

改善内容は (Engadget のコピペになるけど) 以下の通り:

  • Wi-Fi 接続の改善
  • メールに添付された 1 ページのみの PDF ファイルをコピペできない原因となる可能性のある問題を修正
  • ビデオ再生がフリーズする原因となる可能性のある問題を修正
  • iPad Dock Connector - VGAアダプタ使用時のビデオ出力の信頼性を向上
  • Safari の検索フィールドのオプションとして Bing を追加

iPhone 用の OS は既に最新バージョンが 4 に上がっているけれども、iPhone 3G など古い機種ではバージョン 3 を使っている方もいると思う。また、iPad 用にはまだ iOS 4 がリリースされていない。そういう方々には朗報かな。

オンキヨー 2.1ch ホーム・システム・モニター記事のまとめ

随分前の話になるが、2010 年 3 月、オーディオ・メーカーのオンキヨーが AMN を通じて 2.1ch ホーム・システムのモニター・キャンペーンを行なった (詳細は過去記事を参照のこと)。

ぼくはこのモニター・キャンペーンに結局申し込まなかったけど、当選した人達がどんなエントリーを書いたのか興味があった。だって、オーディオが好きだからね。それでモニター・エントリーの集約サイトを探したんだけど、見つからなかったので、当選ブロガーをググって探してまとめ記事を書くことにした。

ちなみに募集人員は 4 人だったはずだけど、3 人までしか見つからなかった。当選人数が減らされたのか、ぼくが 4 人目のブログを見つけられなかったのかは不明。もし、4 人目のブログをご存じの方がいらっしゃいましたら、コメントなりで教えて下さると助かります。ぼくが 4 人目を見つけられなかっただけだった。情報を下さった kkariya さん、ありがとうございます。

おさらい

モニター製品は 3 タイプ

  1. ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ"HTX-22HDX"
  2. ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ"BASE-V20HDX"
  3. ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ"BASE-V30HDX"

当選者は、2010-04-30 までに最低 3 本のエントリーを書くこと。うち一本は、以下のテーマのうちどれかであること。

  • 薄型テレビ (32インチ以上) 内蔵スピーカーとの聴き比べ
  • DVD とブルーレイの聴き比べ
  • iPodによる音楽再生

Simple Life in the digital age

Simple Life in the digital age の simplelife さんが提供されたモニター製品は ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ "HTX-22HDX" だった。エントリー数は 3 本。

ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ HTX-22HDX

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simplelife さんは元々 Onkyo GX-70AX (アクティブ・スピーカー) のユーザー。Onkyo 商品には信頼を置いているとのこと。本エントリーでは、モニター記事を書くにあたっての自分の立ち位置から、HTX-22HDX を接続するところへ続き、少し音を鳴らした感想で閉じられている。

ONKYO WAVIO アンプ内蔵スピーカーシステム 15W+15W GX-70AX(B) /ブラック
ONKYO WAVIO アンプ内蔵スピーカーシステム 15W+15W GX-70AX(B) /ブラック

モニター商品が届いてから一週間後の感想エントリー。テレビ (BRAVIA KDL-40V5) と HTX-22HDX を組み合わせて、1. TV のみ、2. HTX-22HDX のみ、3. 両方使用について a). 音楽、b). ドラマ、c). ニュース の各ジャンルごとの感想を書いておられる。TV のスピーカーと HTX-22HDX との併用を基本に考え、スピーカーの置き場所などに困っている旨が書かれている。

simplelife さん最後のエントリーは、モニター・エントリーの締切日 2010-04-30 に書かれた。前回エントリーでは床置きにされていたスピーカーが、台の上にあがっており音質が改善されたとのこと。エントリーの半分はシアター・システムの配置変更について書かれている。どうすることで音が良くなったか、実体験が書かれているので良い。

残りの半分で、本来、2.1ch なシアター・システムを 3.1ch に拡張する試みを行なっている。足りないセンター・スピーカーには、昔から持っていた GX-70AX を流用している。その際の注意点をまとめてあるので、同じことを試みる方には参考になると思う。

Drk7jp

Drk7jp の drk さんが提供されたモニター製品は ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ "BASE-V20HDX" だった。エントリー数は 3 本。

ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ BASE-V20HDX(B) /ブラック

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一本目のエントリーということで、箱から取り出して部屋に設置することが記事の中心。写真が多いこと、設置図を描いてあること、BASE-V20HDX のセッティング手順を細かく書かれていること。非常に良質の記事だと思う。

drk さんは、本機の他のピュア・オーディオ (音楽を聴くためだけの 2ch のオーディオ・システム) もお持ちの様子。そのおかげか、記事に深みがあるやうに思える。

DVD と BD (Blu-Ray Disc) との比較試聴の準備エントリー。

前半はモスキート音を聞いたり、周波数特性の実験をしているが、「周波数特性が優れている=良い音である」というわけでもありませんとしめているので読み飛ばしても良いと思う。

後半は乱立する音声フォーマットの簡単なまとめ。調べているのは、Dolby Digital, Dolby Pro Logic II, Dolby Digital Plus, Dolby TrueHD, Direct Stream Digital, DTS Digital Surround, DTS Express, DTS96/24, DTS-HD High Resolution Audio, DTS-HD Master Audio, Neo:6, MPEG-2 AAC。よくこれだけの数を調べたものだと脱帽。とりあえず、最高位に位置する音声フォーマットは Dolby TrueHD と DTS-HD Master Audio のどちらか、ということで良いのかな?

DVD と BD との比較試聴エントリー。drk さんは、今回が BD 初体験とのこと。

複数のディスクを比較しているが、結論は次の一文を引用すれば十分伝わると思う。

正直いままで映像系に全く興味がありませんでしたが、もうだめですネ・・・(*゚∀゚*)

オーディオ魂に似た何かがムズムズしてきました。結論からすると、DVD 画質と音質にはもう戻れません。圧倒的な差があります。

ONKYO 2.1ch ホームシアター BASE-V20HDX 試用レポート(その3) :: Drk7jp より引用

とにかく BD での視聴が素晴らしいことを強調していらっしゃる。

比較に使われたディスクは以下の通り:

  • マイケル・ジャクソン THIS IS IT
  • くもりときどきミートボール
  • ベオウルフ/呪われし勇者

映像・音声に関して細かくレビューしてある。考察も深い。BD 再生環境をもっと調えたいという想いが伝わるエントリーだった。

KandaNewsNetwork

KandaNewsNetwork の kanda さんが提供されたモニター製品も、drk さんと同じ ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ "BASE-V20HDX" だった。エントリー数は 3 本。

kanda さんは元々 Onkyo GX-70HD (アクティブ・スピーカー) のユーザー。kanda さんも simplelife さんと同じく Onkyo 商品には信頼を置いているらしい。記事の前半は、その GX-70HD の説明。

ONKYO WAVIO アンプ内蔵スピーカー 15W+15W GX-70HD(B) /ブラック
ONKYO WAVIO アンプ内蔵スピーカー 15W+15W GX-70HD(B) /ブラック

後半は梱包開け。本体の他に、付属品、本体背面の写真が綺麗に撮られている。特に本体背面の写真が鮮明で、接続端子が良く分かる (説明も少し入ってる)。

2 本目のエントリーは接続編。BD レコーダーには Sony BDZ-X90 を、テレビには Byd:sign (32 インチ) を利用とのこと。これらを HDMI で接続する。

ケーブル接続の写真説明が詳しいのがいい。

自動スピーカー設定機能 (詳細は後述) の設定手順を写真を混えて詳しく解説している。

最後の記事は視聴の感想がメイン。BD の音再生が良いことだけでなく、DVD の音再生もイイことにも言及している。エントリーで登場したディスクは以下の通り:

  • Michael Jackson: THIS IS IT (BD)
  • The Beatles Love (DVD Audio)
  • The Beatles Mono Box (CD: 2009 Remastered)
  • Star Wars: Episode IV (DVD)

他の人と比べて BD だけでなく様々なディスクを視聴し、感想が詳しいのが特長か。

Digital Life Innovator

Digital Life Innovator の saya さんが提供されたモニター製品は、今回のモニター・キャンペーン中最高峰の ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ "BASE-V30HDX"。それから iPod 用のオプション製品 "ND-S1"。エントリー数は 3 本。

ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ BASE-V30HDX(B) /ブラック

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ONKYO iPod Dock搭載デジタルメディアトランスポート ND-S1(S) /シルバー

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他のエントリーと同じく、一本目のエントリーはセッティングに重きが置かれている。写真が多くセッティングの参考になる。saya さんの場合、BASE-V30HDX だけでなく ND-S1 との接続もあるので大変そう。

以下、落ち穂拾い

  • saya さんは HDMI 対応のテレビは持っていない
  • (BASE-V30HDX) 5.1ch に拡張できることについて言及 (写真付; BASE-V20HDX も 5.1ch 拡張は可)
  • (ND-S1) iPod Touch からビデオ出力が可能
  • (ND-S1) USB 端子付きで PC 用の USB オーディオ・デバイスになる (Mac も OK)

前半は自動スピーカー設定機能 (Audyssey 2EQ) の説明。実は、スピーカーの数が 2 個だけでも、スピーカー位置によってかなり音質が変化する。スピーカーの数が 5 つになると、スピーカー・セッティングは困難を極める。そこでリスニング・ポイントにマイクを置いてスピーカー出力 etc を「アンプ側」で調整してあげよう、というのがこの機能。

中盤は BASE-V30HDX が持つ多彩なリスニング・モードの説明。手持ちのスピーカーを追加して、さらりと 5.1ch 拡張している。追加したスピーカーはヤマハの NS-10MMTNS-C10MM (センター・スピーカー用)。NS-10MMT をリア・スピーカーに使ったのか、フロント・スピーカーに使ったのかは不明。

後半は軽く DVD と BD の視聴。同じ作品を DVD と BD で比べたわけではない。4 作品の視聴をしているが、ぼくが分かったのは 3 作品だけ:

  • Star Wars: Episode II (DVD)
  • Michael Jackson: THIS IS IT (BD)
  • オペラ座の怪人 (BD)

エントリーの題名にもある通り、テレビに BASE-V30HDX を使う場合は「TV Logic」というリスリング・モードが便利という話。今まで不満に思っていた点、そして「TV Logic」でそれが解消された点などが一ユーザーの視点で書かれているので共感を誘う。

他、BASE-V30HDX から接続機器をコントロールする方法の記述:

  • HDMI コントロールで BD レコーダー BDZ-T55 の操作も可能
  • RI 端子接続で ND-S1 の操作も可能

あとがき

モニター・レビューを読んで感じたのは、BD はすごいけど、シアター・システムを揃えるともっとすごい。そして、それは実際に体験してみないと分からない (らしい) ということ。

こちらもまとめ記事を書いて楽しかった。ただ皆さん、細かくレビューを書いてらっしゃるので、まとめ記事を書くだけなのにすごく大変だった。フゥ

2010-07-15

「Emacs テクニック・バイブル」予約中

Emacsテクニックバイブル ~作業効率をカイゼンする200の技~
るびきち

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技術評論社 2010-08-03
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ブログ (rubikitch loves (Emacs Ruby CUI)) の「るびきち」氏が新しく Emacs 本を出すという。題名は「Emacs テクニックバイブル 〜作業効率をカイゼンする 200 の技〜」。出版社は技術評論社。ページ数は 384 ページ。発売予定日は 2010-08-03。

Amazon にまだ本のカバーも目次も出ていないが、外部パッケージの解説をメインにするらしい。最終章は、るびきち氏自身が開発している anything.el の解説に一章を割いているという。

るびきち氏の熱い想いは、彼自身のブログに強く書かれている。

エール

Emacs は巨大な環境で、独自に備えている機能を活用するだけでも十分な「カイゼン」が出来る。ぼく自身、C 言語を書くための機能をたった 10 だけ紹介したエントリーを書いたことがあったが、非常に人気を博した (当ブログの最はてブ・エントリー!)

これは Emacs の機能の豊富さを示す実証だけれど、るびきちの言う通り「多くの解説書では Emacs 標準の機能の解説に重点を置いて」しまう原因にもなっている。そして、Emacs の外部パッケージとして公開されているものの中に沢山良質の機能拡張があることも事実。ただ、そこまで手を伸ばして解説する本は少なかった。本書が「それ」を目的にしているというのなら、読者対象は幾分 Emacs のパワー・ユーザーということになるのかもしれない。でも、正にぼくのやうな Emacs 好きな人間にはピッタリな本ではないかと期待する。

本書が手に入ったら、またエントリーを書くことになると思う。今は予約をして、本が届くことを待っている。。。

2010-07-14

Blogger in Draft に統計機能

2010-07-10、Blogger はそのベータ用サービス Blogger in Draft で Blogger Stats なるサービスを始めた。「Stats」「統計」と表されるが、馴染みの言葉で言えば「アクセス解析」機能。アクセス解析を始めるための準備は不要。Blogger in Draft のダッシュボードにアクセスすると、「統計」というタブが追加されている。そこをクリックすればアクセス解析を見ることができる。

特長

Google には既に Google Analytics というアクセス解析サービスがある。しかしこれ、実は企業向けのウェブページを対象にしたアクセス解析サービスだった。パワーユーザーは無論無料で使いこなしてもらって良いものだし、実際、非常に細やかな情報を拾い出すことができる。一方でブログ初心者には敷居が高いという欠点もあった。

Blogger in Draft に導入された「統計」機能はより一般ユーザー向けに機能を絞っている。特長をいくつか挙げてみやう。

  • ビルトイン・アクセス解析 (ユーザーが何らかの手順を踏む必要がない: インストールも設定も不要)
  • リアルタイム解析 (ほとんどタイムラグなしで解析情報が見られる: Google Analytics は 3〜4 時間のタイムラグあり)
  • 機能が絞られていて使い易い (日/週/月/全期間での情報表示など)

blogger in draft -- stats

スクリーン・ショットは、ぼくの別ブログ life@aka の統計情報を表示させたもの。「Overview (概要)」で「Last week (最近一週間)」の情報を表示させている (一週間分のスクリーン・ショットを撮りたいがために、このエントリーはすぐに書かなかった: 二週遅れになったのは... きっと気のせいでせう)。

「Posts」を見ると「『海皇紀』最終話を迎える」と「夏の国産アニメ「宇宙ショーへようこそ」を観てきました」が特に多く読まれていることが分かる。

「Traffic Source」を見れば、サイトへのアクセス元がどこなのかが分かる。今回の例だと Yahoo! の検索エンジンが多いようだけど、多すぎるほどでもない。「Overview」タブから「Traffic Sources」タブを選ぶと、「Reffering URLs (参照元 URL)」「Reffering Sites (参照元サイト)」「Search Keywords (検索キーワード)」も分かる。ここ一週間の検索キーワードは「海皇紀 最終回」が多い。やはり、みんなこのマンガが好きだったんでせうなぁ。

「Audiences」タブでは、「Pageviews by Countries (国別のページビュー)」の他に「Pageviews by Browsers (ブラウザー別のページビュー)」と「Pageviews by Oparating Systems (OS 別のページビュー)」を調べられる。clmemo@aka は技術ブログなので firefox の比率が高いのだけど、life@aka は本や映画・CD のレビュー系ブログなので IE が 72% を占めている、なんてことが分かる。

使い方

この「統計」機能を使う方法は最初に書いた通り。

これだけ。簡単なので、Google Analytics を使ってる人も使ってない人も一度見てみて損はないと思う。

2010-07-12

WiMAX ブロガー体験イベントに参加した

WiMAX のブロガー・イベントに参加した。以下概略:

  • 日時: 2010-07-09 (金) 19:30-21:00
  • 場所: 品川イーストワンタワー (UQ コミュニケーションズ 会議室)
  • 費用: 無料
  • 定員: 30 人
  • その他: 軽食あり

イベントは、WiMAX の説明を営業的・技術的な観点から説明した後、タッチ & トライの時間をもって、約 2 時間で終了した。ぼくは WiMAX について不見識が多かったので、前半の説明はとてもためになった。一方タッチ & トライでは技術者へ質問をしたり、モニター申込書を書いたりした。でも、実際に WiMAX でネットに繋いで「WiMAX って速い!」という体験をすることは出来なかった。せっかくネットブック IdeaPad S10-3 を持って行っていたのに残念。

WiMAX 概略

  • 下り: 40 Mbps; 上り: 10 Mbps
  • サービス開始 (モニター): 2009-02-26 [東京 23 区・横浜市・川崎市のみ]
  • サービス開始 (正式): 2009-07-01 [首都圏・京都・阪神・名古屋]
  • 現在エリア: 日本全国の政令指定都市・47 都道府県の県庁所在地
  • 料金体系
    1. UQ Flat (完全定額: 4,480 円/月)
    2. UQ Step (2 段階定額: 380-4,980 円/月)
    3. UQ 1Day (1 日のみ: 600 円/日)

下り 40 Mbps は、ほとんどの移動体用通信サービスのスピードを超えている。Softbank の 3G ハイスピードが下り最大 7.2 Mbps。イーモバイルが下り最大 21 Mbps。

また、WiMAX の契約系体には「2 年間縛り」がない。最低利用期間は UQ Flat と UQ Step において存在し、その期間は 30 日。違約金は 2,100 円。「30 日縛り」と言ってもよいかもしれないし、事実上 WiMAX には縛りがないと言ってもよいかもしれない。

イベントに参加して知ったこと

WiMAX の概略についても、ほとんど初めて知ったことが多かった。それ以上に、イベントに参加しなかったら絶対に知らなかったと思われることを列挙型で書いておく。

  • WiMAX 機器追加オプション: 1 契約で最大 3 台までの WiMAX 機器を利用可能。機器一台追加につき 200 円/月。ただし、一度に WiMAX 接続できるのは一台まで。複数の機器を起動した場合は、後から起動した機器が勝つ。
  • 無料お試しサービスあり: 15 日間の無料貸し出し。データ通信カードを借りられる (Try WiMAX レンタル)。また、既に WiMAX パソコンを持っている場合はサービスをいきなり試すことが可能 (Try WiMAX for PC)
  • WiMAX 標準搭載 PC は既に 43 台 (9 メーカーによる)
  • サービスエリア: UQ Communications が提供する WiMAX 利用可能エリア調査サイト (WiMAX サービスが始まっていない地域に行って WiMAX が使えないと言われるのはツラい、とは UQ Com の中の人の声)

WiMAX は最近、egg と呼ばれる WiMAX 対応のモバイル Wi-Fi ルーター (802.11b/g に対応) を発売した。見た目もかわいらしく、WiMAX の機能を考えると、欲しくなってしまう。こういうモバイル・ルーターが増えてくると、Wi-Fi のみに対応したモバイル機器の使い方も変わってくるんでせう。期待は大きい。

Egg (WiMAX 対応モバイル Wi-Fi ルーター)

ま、WiMAX にはまずエリア拡大をお願いしたいかな。ぼくの実家はあと少しでエリアに入るので、さうなったら... (略)

2010-07-10

IdeaPad S10-3 モニター・キャンペーンを終えて

2 週間という時間、IdeaPad S10-3 を借りて実際に使うことができた。一番興味のあった二つのエントリー

を書けたのは良かった。ただし、PC オーディオについては非常に初歩的なエントリーに溜まり、IdeaPad が PC オーディオの道具として使える程度のことしかエントリーに書けなかった。本当はもっと深く掘り下げて、例えばアクティブ・スピーカーを繋いだ場合の話や、AAC や mp3 だけでなく flac (可逆圧縮方式の音楽フォーマット) を再生する話、等々突っ込んだりできればもっと良かった。ここら辺は時間とぼくの実力不足。非常に残念。

また、Hit さんがお勧めしてくれたブンコビューアを試す時間が取れなかったこと。IdeaPad に VMwara をインストールし Ubuntu Linux を動かしてみる (VMware と Ubuntu のダウンロードまではやったのに...) ことが出来なかったこと。色々と心残りがある。特に IdeaPad で Ubuntu が動けば、iPad 上では絶的に出来ない「ソフトウェア開発」が出来るようになったはず。その時 IdeaPad のスペックが VMware を動かすに足るか? というあたりをレポートしたかったが... むう。

実力不足なエントリーが多かったけど、もし興味を持ってくれたなら、下記エントリーに IdeaPad S10-3 キャンペーンで書いたエントリーへの目次を置いてあるので見てみて欲しい。

IdeaPad S10-3 を工場出荷時の状態に戻す

今回、Lenovo から 2 週間モニターするに当たって、以下の条件が付いていた。

ご返却時は貸し出し時と同様の状態でご返却下さい

(追加ソフトウェアのアンインストール・個人情報の削除)

ところが、送られてきたマニュアルその他ドキュメント一切に「工場出荷時」の状態に戻す方法が書いてない。思わずググッってしまった。

工場出荷時に戻す

  1. IdeaPad S10-3 をシャットダウンする
  2. 「Onkey Resume システムボタン」(ディスプレーの右横についている矢印のようなボタン) をクリックしてマシンを起動する
  3. 「Onkey Recovery」を選択する
  4. ステップ 1 にて「初期バックアップから復元する」を選ぶ
  5. ステップ 2 にて「開始」をクリック
  6. 「本当にシステム パーティションを初期状態に復元しますか?」と聞かれるので「はい」を選択
  7. 「システム パーティションを復元することで現在のすべてのデータは削除されます。本当にデータを削除して復元しますか?」と聞かれるので「はい」を選択

以上。電源を切らずに 10 分程待つ。「システム復元が完了しました」と出たら「OK」を押す。これで工場出荷時に状態に戻る。

IdeaPad S10-3 と iPad 3G を比べる

今話題の iPad 3G と IdeaPad S10-3 を比べてみた。

まずは簡単なスペック比較から

IdeaPad S10-3iPad
タイプ折り畳み式ノート PCタブレット
サイズ (mm)268x24.4x168242.8x189.7x13.4
重量 (g)1200730
OSWindows 7iPhone OS 3.2
ディスプレー1024x600 (10.1 インチ)1024x768 (9.7 インチ)
CPUIntel Atom N450 (1.66 GHz)Apple A4 (1 GHz)
メモリー1 GB256 MB
ストレージ250 GB (HDD)16/32 GB (フラッシュ)
LAN有線 LAN ポート (10/100 BASE)
Wi-Fi (802.11 b/g/n)
Wi-Fi (802.11 a/b/g/n)
Bluetooth2.1 + EDR2.1 + EDR
キーボードなし
付属デバイスマイク
ステレオ・スピーカー
ヘッドフォン端子
マイク端子
マイク
モノラル・スピーカー (?)
ヘッドフォン端子
加速度センサー
環境光センサー
デジタル・コンパス
AGPS
CD ドライブなしなし
USB ポートUSB x3なし

操作性の比較

「HMV のページにログインして購入履歴を見る」作業を例に操作性の比較を行なってみませう。

起動

IdeaPad も iPad も、電源オフにさえしなければ、起動は至ってスムーズ。そこからロックの解除となると、指一本でロックを解除できる iPad に少し歩がある。

IeaPad には内蔵カメラを使った VeriFace という機能があるらしく、それを使うと iPad よりも手軽にロックの解除ができるかもしれない。ただし、ぼくは時間がなくて VeriFace の設定までは出来なかった。

ネット接続性

iPad 3G は 3G 回線のある所ならどこでもネットにアクセスできるので場所を選ばない。だからブックオフで急に調べものがしたくなった時も問題ない。

IdeaPad は Wi-Fi 接続しか出来ないのが痛い。どんなに小さかろうと、Wi-Fi スポットを探さなくては使えないのでは意味がない。世の中には、「どこでも Wi-Fi」の類が出ていて欠点を補おうとしている。確かに「どこでも Wi-Fi」は便利だが、「どこでも Wi-Fi」起動までに時間がかかること、「どこでも Wi-Fi」のバッテリー容量も別に管理しなくてはいけないこと、そして IdeaPad と「どこでも Wi-Fi」との二台持ちになること、等々、手軽さからは離れてしまう。

ウェブ・ブラウザー

一旦ネットに繋がるやうになったら、ウェブ・ブラウザーを開く。iPad には Safari という選択肢しかない (最近、Opera がアプリとして加わった。また Firefox も準備中と聞く)。対して IdeaPad は Windows 7 で動くウェブ・ブラウザーが全て動く。即ち、iPad で動くウェブ・ブラウザーに加えて最新の Firefox, IE, Google Chrome etc. が選べる。また、Plug-in や拡張機能への対応も iPad 版より IdeaPad の方が優れている。

ウェブ・ブラウザーでは選択肢の広さで IdeaPad が一つ抜きんでている。また、IdeaPad 上のブラウザーのほとんどが Adobe Flash に対応していることも、iPad に対する大きなアドバンテージ。

キーボード操作

ウェブ・ページを開くと HMV のページにアクセスしたい。ここでは、ブックマークに保存していない場合を想定しやう。Google に行って、「HMV」と入力する。HMV のページにアクセスしたら、「注文履歴」を選択してログイン・ページを出す。メール・アドレスとパスワードの入力を行なう (HMV のページはメアドとパスワードをキャッシュに保存してくれないので、毎回入力する必要がある Xp)。

入力においては、ハードウェア・キーボードを持つ IdeaPad が絶対的に優利。二週間もすれば完璧なブラインド・タッチが可能になる。難を言えば、「Enter」キーが小さい。ぼくは二週間使って Enter キーの隣にある キーを押し間違えることを直すことができなかった。

iPad のソフトウェア・キーボードは、iPhone より大きく打ち易いが、ハードウェア・キーボードには敵わない。誰か iPad のソフトウェア・キーボードでブラインド・タッチを可能にする方法を教えて欲しい!!

入力する文章が長くなれば長くなるほど、IdeaPad の優位性は高くなる。一方、ほんの少しの入力 (Twitter) などでは、起動までの時間・ネット接続性の良さが iPad の欠点 (キーボード入力の悪さ) を補って余りある。

マウス操作

HMV のサイトで「注文履歴」や履歴一覧から注文した「注文番号」をクリックして、ウェブページを閲覧する。

ここの操作性では段然 iPad が良い。大きな画面をタッチしてスクロール、リンクをタップしてオープン、全ての操作が直観的で素晴らしい。タッチパネル・タイプの一番良い点が、このマウス系操作性の直観性でせう。

IdeaPad ではキーボード下についているタッチパッドでマウス操作を代替する。他の ThinkPad 系を借りた人の話だと、このタッチパッドの感度が悪くて嫌だと云う。少くともぼくが借りた IdeaPad S10-3 ではそのようなことは感じなかった。タッチした通りにマウス・カーソルが動いて文句はなかった。

IdeaPad のタッチパッドで文句があるのはクリック・ボタン。どうにも押しにくい場所にあって、使い勝手が悪い。操作の流れの中で、スムーズに押せる位置にクリック・ボタンが置かれていないように感じる。少くとも二週間使って、全く慣れることが出来なかった唯一の点と言っても良い。仕方がないので、USB マウスを外付けしたけれど、それでは「コンパクトなネットブック」の良さを大きく減じてしまう。

総括

ウェブを閲覧するだけなら iPad + 3G が素晴らしい。そこにキーボード入力の割合が増えてくると、IdeaPad の良さが浮かび上がって来る。

また、iPad がまだ iOS4 のマルチタスクに対応していないことも大きいけれど、複数のアプリを動かそうとすると IdeaPad の操作性 (というか Windows 7 の操作性) に軍配が上がる。

どれだけシンプな操作を好むのか (iPad)? それとも、シンプルな上に事務的な作業も併存させたいのか (IdeaPad)。そのどちらを選ぶかで iPad + 3G を好むか IdeaPad を好むかが分かれるように感じた。

2010-07-09

IdeaPad S10-3 で PC オーディオ聴き比べ

パソコンから本格的なオーディオ・システムに繋いで音楽を聞く「PC オーディオ」というスタイル。そのスタイルを IdeaPad S10-3 で試してきた。

IdeaPad のやうなネットブックの利点は、ストレージ・サイズが iPod 等に比べて大きいこと。音楽を聴きながら、別の作業も行なえること、などが上げられる。一方、欠点として CD-ROM ドライブを搭載していない (外付け CD ドライブ、USB メモリーからの転送、NAS の活用などでカバー策はある) 点が大きい。

今回は、総括として以下の 4 つの方式で同じ音楽を聴き、どの音質が良いかを比べてみる。

  1. IdeaPad のみ (IdeaPad のスピーカーで音を鳴らす)
  2. IdeaPad + Bluetooth (see clmemo@aka: IdeaPad S10-3 で Bluetooth で音楽を聴く)
  3. IdeaPad + USB DAC (see clmemo@aka: IdeaPad S10-3 と USB DAC で音楽を聴く)
  4. (番考) オーディオ・システム

比較に使う楽曲は The Beatles の「Ob-La-Di, Ob-La-Da」(2009 Remastered, USB mp3 version)。

今回使ったオーディオ機器は以下の通り:

1. IdeaPad のみ

音の歯切れは非常に良い。また、ディスプレーの前で聞くと、左右のスピーカーから聞こえて来るのでステレオ感が高い。

全体的に楽器の音が作りものっぽく聞こえる。ボーカルはエコーがかって聞こえるし、ドラムの音は軽い。楽器それぞれの音がザラザラしていて、アコースティック楽器を鳴らしている感じがしない。

楽器同士の音が混ざり合って良く分からない。もとから伴奏部分を聞かせるつもりはないのかもしれない。しかし、ボーカルだけは他の音に埋もれてしまわないよう工夫されている。

2. IdeaPad + Bluetooth

全体的に音楽がまろやかに聞こえる。キツされが取れたとも言える。

ボーカルはボーカルらしく、楽器は楽器らしい音で鳴るようになった。途中に入るピアノの音色の美しいこと! 伴奏とボーカルのバランスも格段に向上した。

楽器同士でつぶれて聞き取れなかった小さな音も、ちゃんと聞こえるようになった。

アンプのボリュームを随分大きくしないといけない。これはぼくの設定が悪いのかな?

3. IdeaPad + USB DAC

Bluetooth よりも更に高い音質。音楽が更にゆったりと聞こえるようになった。

楽器同士の広がりが出てきた。ボーカルや楽器にニュアンスを感じられる。楽器の音も、より生音に近づいた。

手元に IdeaPad を置いて Bluetooth するのと、IdeaPad と USB DAC を繋いで iPhone の Remote アプリで操作するなら、圧倒的に後者が良い。

4. (番外) オーディオ・システム

今までは UBS 版の mp3 を鳴らしていたが、番外編として同じ楽曲を CD でも再生してみる (もちろん 2009 年リマスター版)。

音楽にスピード感、力強さ、解像度が加わった。特にボーカルの力強さは音楽を聞いてて楽しくなる。

20 年前とはいえ 50 万円代の CD プレーヤーと、優秀とは言え 2 万円弱の DAC を比べるのは酷ということでせう。USB DAC には更に上もあって、10 万円代、20 万円代、50 万円代、100 万円代と天井は高い。PC オーディオは手軽さと使い勝手の良さが何と言ってもウリなので、最初から高い外付け DAC を買う必要もない。音楽を聞いてて、もう少し上を目指したいと思った時にランク・アップを目指すのが適当と思われる。またその場合、DAC からではなくスピーカーから買い替える方が良いかもしれない。

2010-07-07

iPhone アプリ Remote で iTunes を操作する

iPhone に Remote というアプリがある。Wi-Fi 経由で PC 内の iTunes を操作できるといふアプリ。

何が出来るかと言うと、曲の選択、検索、音量の調整。iTunes の「音楽再生」機能のほとんどが、iPhone からできてしまう。

ぼくは今までこのアプリがどれ程のものかと、無視をきめこんでいた。契機は IdeaPad S10-3 に iTunes for Windows を入れたことだった。Remote アプリが iTunes を Wi-Fi で操作できるのは知っていたけど、ぼくは iTunes for Mac に限った話だと思いこんでいた (Windows に iTunes を入れるきっかけもなかったしね)。

せっかく IdeaPad (Windows 7) を持っていることだし、iTunes for Windows でも Remote が動くのか試してみたところ大当たり。PC をリモート操作できることの楽しみを味わった。

Remote の設定

iTunes for Windows がインストールされていること、iPhone に Remote アプリがインストールされていることは大前提。あとは、無線 LAN ネットワークがあること。それから IdeaPad S10-3 で Wi-Fi を ON にしておくこと。

全ての準備が整ったら、Remote の設定を行なおう:

  1. iPhone で Remote アプリを起動する。
  2. ライブラリ選択画面が現れるので、「ライブラリを追加」をタップ
    Remote 設定
  3. パスコードが現れる
  4. iTunes for Windows を起動する
  5. 左カラムに「デバイス > ○○の iPhone」という項目が現れるので、それをクリック
  6. パスコード入力画面が現れる
    iTunes remote 設定
  7. iPhone に現れたパスコードを iTunes に入力する

以上。

Remote

スクリーン・ショットのやうに Remote アプリから iTunes のライブラリーが見えるやうになる。あとは操作するだけ。Remote アプリを終了しても音楽は鳴り続けているので安心を!

あとがき

先のエントリーで書いた通り、今、IdeaPad S10-3 は USB DAC を使ってオーディオ・システムと繋がっている。そうなると、楽しさが倍増する。iTunes の中にある音楽を、ベットなんかに転がって操作して、IdeaPad の貧弱な付属スピーカーではなく家のオーディオ・システムで聞くことができる。

CD を入れ替える手間もなく、音質も非常に良い。今までは、CD プレーヤーを操作する手間の代わりに高音質なオーディオ・システムを鳴らすか、iTunes のやうな使い易いインターフェースを選ぶ代わりに貧弱なスピーカーを鳴らすかのほぼ二択だったところが、USB DAC が加わってその折衷案が現れた。Remote を使うと、更に PC のところまで歩いていかなくて良いという。こんなに便利になって良いのかしらん。楽しい。

IdeaPad S10-3 と USB DAC で音楽を聴く

IdeaPad S10-3 に USB DAC を繋いで音楽を聴いてみた。

USB DAC とは?

PC が音楽を鳴らす時、大まかに分けて 3 つの手順を踏んでいる。

  1. 圧縮されたオーディオ・ファイル (mp3 や wma) を展開する (この段階で音楽データはデジタル)
  2. デジタル・データをアナログ・データに変換する (この段階で音楽データはアナログになる)
  3. アナログ・データを受け取ってスピーカーが音を鳴らす

一番最初のオーディオ・ファイルの展開は iTunes などのアプリが行なってくれる。

次のデジタル・データをアナログ・データに変換するところは、PC 内の DAC という部品が行なってくれる。DAC、つまり Digital Analogue Converter (デジタルをアナログにコンバート [変換] する) 機械。

アナログになったデータ、言い換えれば「電流」はアンプによって増幅され、その増幅された電流がスピーカーを動かして音が出る。

荒っぽい説明だけど、大筋は外していないはず。PC は色んな部品 (CPU、メモリー、HDD、ディスプレー、キーボード etc) の集合体で、それが全部積まれて安い物だと十万円しない。IdeaPad S10-3 の場合、定価が 42,798 円と非常に安い。その値段で CPU は Atom N450 (1.66 GHz)、メモリー 1 GB、HDD 250 GB とスペックは高い。当然、DAC 部分にはそれ程高価な部品は使われていない。

そこで、DAC 部分以下を外付けにしてしまうという商品が出てきた。接続方法は色々あるけど、(一番メジャーな) USB を使って外付け DAC と繋げられるやうにしたものを USB DAC と言う。

USB DAC を使うメリットは、デジタル・アナログ変換を安い PC の部品で行なわないこと。この変換部分が上手く言っていないと、同じデジタル・データを再生しても音が全く変わってくる。

詳しいことは、「PC オーディオ fan」というムックなどを参照のこと。

PCオ-ディオfan2 (MOOK21) (MOOK21 AUDIO BASIC)
AUDIO BASIC

4764131293
共同通信社 2010-04-22

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ラトック・システム RAL-2496HA1

ぼくは USB DAC を持っていない。運良く友達がラトック・システムの USB DAC、RAL-2496HA1 を持っていたので借りてみた。

ラトックシステム USB ヘッドホンアンプ RAL-2496HA1

B003EHOJN0
ラトックシステム 2010-04-14

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外寸 94(w) x 32(h) x 66 (d) mm。重量 195 g。入力は USB のみ。出力は、ヘッドフォン端子 (ステレオ・ミニジャック) と RCA ライン出力が 1 つずつ。定価 18,900 円。これだけで IdeaPad S10-3 の定価の半分弱。それは音も良かろうと言うもの。

Amazon に写真がなかったので、自前で写真を撮ってみた。

RAL-2496HA1RAL-2496HA1 (クリックで拡大)

サイズの小ささを知ってもらうために、隣に iPhone 3G を置いてみた。非常にコンパクト。(iPhone4 を置いていないのは、iPhone4 で写真を撮ってるからだね :p)

RAL-2496HA1 の良い所は USB バス・パワーで動作すること。つまり、コンセントを挿さなくても良い。普通の USB DAC はコンセントが必要なので、持ち運び等の面でこれはとても優利。

2 枚目の写真は上から撮ったところ。IdeaPad S10-3 から USB で RAL-2496HA1 に接続し、RCA を使ってアンプと繋いでいる。

IdeaPad S10-3 でやること

RAL-2496HA1 (USB DAC) をアンプ側に繋いだら、後は USB で IdeaPad S10-3 と RAL-2496HA1 を繋ぐだけ。 RAL-2496HA1 の電源が勝手に入り、音の出力も勝手に USB DAC 側に切り替わる。本来ならここで、音の出力を PC 側から USB 側に変更する手順が必要なのだけど IdeaPad S10-3 はそれを自動でやってくれる。USB マウスを挿すやうな手軽さが心地いい。

先日、苦労してインストールした iTunes for Windows を起動。音楽を鳴らす。IdeaPad S10-3 の貧弱なスピーカーからは聞こえなかった熱い音楽が楽しめるようになった。

蛇足: オーディオ・システム構成

2010-07-06

iPhone 用映画館情報アプリ Now Playing 中止中

iPhone アプリに「Now Playing」といふものがある。現在上映中の映画情報、映画館の上映時間、最寄映画館の検索等々が出来て非常に便利 (同名のアプリで再生中の音楽のタイトルを Twitter に投稿してくれるものがあるのでややこしい)。

このアプリ、2010-05-28 日本発売の iPad に対しても iPad 版がリリースされていた。調べてみると、2008 年の iPhone の Best App Awards のカテゴリー優勝アプリとのこと。とても開発が盛んで、素晴らしいアプリだった。

ところが、2010-06-30 辺りを境いに更新がピッタリと止まってしまった。

どうしたものかと思っていたが、どうやらデータ提供者のリクエストでサービスが止まってしまっているらしい。

Now Playing currently down due to request from a data provider

NowPlaying - metasyntactic - Project Hosting on Google Code より引用

素晴らしいアプリなだけに、非常に残念。データ・プロバイダーがデータの供給を再開してくれることを願う。

2010-07-04

Simplify Media サービス中止

自宅の PC を音楽サーバーにしてくれるサービス Simplify Media が 2010-06-30 をもってサービスを中止した。

Simplify Media は、専用アプリケーションを PC にインストールすることで、PC 内の音楽を iPhone や iPad などから聞くことができるサービスを提供していた。当初は音楽だけだったものの、途中からは PC 内の画像も見られるやうになった。Simplify Media の素晴らしいところは、Windows や Mac だけでなく Linux 用のアプリケーションも用意したところだった。

しかし、この素晴らしいサービスは 3 月に「終了」の公式アナウンスを出した。その後、新規アカウント作成の停止、iPhone アプリ提供の中止、PC 用アプリ配布の中止を経て、2010-06-30、既存ユーザーへのサービスも中断した。ウェブページこそ残っているものの、Simplify Media は全サービスを止めてしまった。

Simplify Media はどこに行くのか? それは TechCrunch の記事が予想を出している。

Simplify Media は Google に買収された。そして Google は iTunes に対抗する音楽系サービスに進出するという噂が流れている。Simplify Media のサービスは Google から形を変えて現れるのは誰でも予想のつくこと。そして、きっと Android や Googe Chrome OS との親和性を増した形になっている、と期待するのも的外れではないでせう。

2010-07-03

IdeaPad S10-3 で Bluetooth で音楽を聴く

先日、IdeaPad S10-3 で Wi-Fi を使うエントリーを書いたところ、Lenovo のワイヤレス・デバイス設定のスクリーンショットを見た読者から、WiFi と Bluetooth が一緒に使えないのではないかとの指摘を受けた。というのも、Lenovo のワイヤレス・デバイス設定の設定ボタンが「ラジオ・ボタン」の形 (一般に複数の選択肢の中から一つだけを選択するのに使われる) をしていたため。

それで、WiFi と Bluetooth が同時に使えるか調べてみた。結論を先に書いておくと、同時利用は可能。Lenovo のワイヤレス・デバイス設定のボタンは「チェック・ボックス」タイプのボタンを使うべきだった。この UI ではユーザーに要らぬ心配を与えてしまう。

Sony Ericsson HBH-DS205

Bluetooth 機器ということで、手元にたまたまソニーのワイヤレス・ヘッドセット HBH-DS205 があった。これを使って、IdeaPad S10-3 と Bluetooth 接続のテストを行なった。

SONY ワイヤレスヘッドセット DS205 HBH-DS205
SONY ワイヤレスヘッドセット DS205 HBH-DS205

HBH-DS205 は以下の Bluetooth プロファイルに対応している。

  • HFP (ハンズ・フリー・プロファイル)
  • HSP (ヘッド・セット・プロファイル)
  • A2DP (オーディオ・プロファイル)
  • AVRCP (AV リモコン・プロファイル)

今回重要になるのは、A2DP と呼ばれるプロファイル。このプロファイルをサポートしていると、音楽をステレオで聞くことができる。

HBH-DS205 にはヘッドフォン・コネクターが付いている。ここにステレオミニピン-RCA 変換ケーブルを挿してあげれば、PC 用スピーカーやアンプに繋ぐことができる。

SANWA SUPPLY KM-A1-10 オーディオケーブル
SANWA SUPPLY KM-A1-10 オーディオケーブル

設定

まず、「Fn + F5」キーを押して、「Lenovo ワイヤレス・デバイス設定」をポップアップさせ、「Bluetoth」のステータス設定にチェックを入れる。WiFi と同時使用したいので、下記のスクリーンショットのやうに 2 つのチェック・ボタンにチェックが入っている状態にする。

Lenovo bluetooth setting

そうしたら、右下に Bluetooth のアイコンが現れる。これをクリックして、「Bluetooth の設定」を開き、「Bluetooth デバイスによる、このコンピューターの検出を可能にする」にチェックを入れる。

lenovo bluetooth setting 1

続いて、HBH-DS205 の電源ボタンを 5 秒程長押しする (電源が入っていたら、一旦消しておくこと)。すると HBH-DS205 のディスプレーに矢印がクルクル回り始める。これがペアリング・モード。このクルクル回っている間に IdeaPad S10-3 とのペアリング設定を行なう。

IdeaPad S10-3 に戻り、「スタート」から「コントロール・パネル」を開き「ハードウェアとサウンド」から「デバイスの追加」をクリックする。

HBH-DS205 が現れるはずなので、これをクリック。

下のやうな絵が現れれば成功。

lenovo bluetooth setting 2

音を鳴らしてみる

IdeaPad S10-3 に音楽を取り込む作業は、一昨日頑張った。

早速、iTunes を開いて音楽を鳴らしてみやう。すると、IdeaPad S10-3 のスピーカーではなく、HBH-DS205 に繋がっているオーディオ・システムから音が出る。今、このエントリーは、IdeaPad S10-3 の iTunes で Beatles を再生し、HBH-DS205 に繋がっているオーディオ・システムから流れる音楽を聞きながら書いている。

音楽を聞きながら (Bluetooth を使いながら)、ウェブ・ブラウザー (WiFi) を起動してみやう。

Lenovo bluetooth & wifi

この通り、Bluetooth と WiFi の同時使用も可能。

あとがき

IdeaPad のスピーカーよりも、やはりオーディオ・システムのスピーカーで鳴らす方が音質が良い。最近では、このやうに本格的なオーディオ・システムに PC から音楽を鳴らす「PC オーディオ」がはやり始めている。できれば、IdeaPad の PC オーディオとしてのポテンシャルもエントリーにできればと思っている。

2010-07-01

IdeaPad S10-3 で iTunes

IdeaPad キャンペーンに申し込んだ理由の一つに、このネットブックが音楽再生用ツールとしてどれ程のポテンシャルを持っているのかを知りたいということがあった。また、先日のエントリーに対して Bluetooth と Wi-Fi は排他ではないかとの Buzz があった (もしさうなら、ネットしながら Bluetooth で音楽を鳴らす計画が崩れてしまう。

というわけで、特に Bluetooth における音楽再生について調べようと思ったのだけれど、その前の関門が厳しく途中力尽きてしまった。申し訳ないけれど、IdeaPad S10-3 で音楽を鳴らすところまでで一区切りにさせて頂きたい。

iTunes のインストール

ぼくは MacBook で iTunes をメインに使っている。Windows でも同じ操作性が欲しいと思い、Windows 版の iTunes をインストールした。iTunes for Windows は Apple のサイトからダウンロードできる。対応 OS は Windows 7, Vista, XP。もちろん、IdeaPad に入っている Windows 7 でも動いた。

インストール作業は簡単。ダウンロードしたインストーラーをダブル・クリックするだけ。あとは説明の通りに進めばインストールが終わる。

USB から音楽を入れる

さあ、CD を読み込ませようと考えたところで大問題にぶつかった。なんと! IdeaPad S10-3 には CD ドライブがない!! これでは、iTunes に CD をインポートさせることができない。

次善の策として、ネットや CD 以外のメディアに助けを求めることにした。つまり、iTunes Store で楽曲を買うとか、USB 媒体の楽曲を買って入れるというもの。

USB 版の楽曲としては、ハイドンの交響曲全集 (CD33 枚分が USB 8 組に: 激安 3,547 円) などがある。

でも今一番の本命と言えば Beatles のリマスター USB 版でせう。グリーンのリンゴ型の置き物の中から、USB の端子を取り出し、IdeaPad へと繋ぐ。この USB には全ステレオ・アルバムが収録されているけれど、今回はテストなので MP3 版の「Please Please Me」(Beatles のファースト・アルバム) のみをコピーする。コピー先は音楽フォルダーで良いかな?!

iTunes を起動すると自動的に MP3 ファイルを見つけて、「Please Please Me」が認識された。一曲目「I Saw Her Standing There」を聞く。音質の話は別として、音は出た。良し! 成功。

iTunes on Windows

The Beatles [USB]
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starこちらのタイトルは通常の「CD」ではなく、「MP3DISC」です。MP3対応のプレーヤーやパソコン以外では再生できません。

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外付け USB DVD ドライブを使う

iTunes インストールをごそごそやっている間、昔に外付けの USB DVD ドライブを買ったことを思い出した。

ブログの日付を見ると 2005-11-04 とある。もう 5 年も前の話なのか。箱から取り出した DVD ドライブは、スタイルもぶかっこうで、昔の白さを失っていた。けれど、CD ドライブとしての利用価値は一つも損ねていなかった。ありがたい。

IdeaPad に USB DVD ドライブを繋ぐ。ドライバーなしで認識終了。最近の流行 (?) ということで、メキシコの 2 人がスパニッシュに熱くギター・デュオをする「rodrigo y gabriela」を選んでみた。

設定で Apple ロスレスでインポートするように設定して、ディスクを入れる。iTunes は CD を認識。「インポート」ボタンを押すと、普通に音楽が IdeaPad に取り込まれた。取り込んだ音を聞いてみたけど、音質は別にしてちゃんと鳴った。やったね。

iTunes import CD

USB DVD ドライブを用意するのが面倒だけど、今ならスリムでスタイリッシュなものも揃っているので、CD インポートの時だけ使うのはありかもしれない。

Rodrigo Y Gabriela
Rodrigo Y Gabriela
Rodrigo Y Gabriela
曲名リスト
1. Tamacu
2. Diablo Rojo
3. Vikingman
4. Satori
5. Ixtapa
6. Stairway To Heaven
7. Orion
8. Juan Loco
9. PPA

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ちなみに、このエントリーは「rodrigo y gabriela」をかけながら書いている。IdeaPad ではなく、自分のオーディオ・システムで、だけどね Xp