2010-07-07

IdeaPad S10-3 と USB DAC で音楽を聴く

IdeaPad S10-3 に USB DAC を繋いで音楽を聴いてみた。

USB DAC とは?

PC が音楽を鳴らす時、大まかに分けて 3 つの手順を踏んでいる。

  1. 圧縮されたオーディオ・ファイル (mp3 や wma) を展開する (この段階で音楽データはデジタル)
  2. デジタル・データをアナログ・データに変換する (この段階で音楽データはアナログになる)
  3. アナログ・データを受け取ってスピーカーが音を鳴らす

一番最初のオーディオ・ファイルの展開は iTunes などのアプリが行なってくれる。

次のデジタル・データをアナログ・データに変換するところは、PC 内の DAC という部品が行なってくれる。DAC、つまり Digital Analogue Converter (デジタルをアナログにコンバート [変換] する) 機械。

アナログになったデータ、言い換えれば「電流」はアンプによって増幅され、その増幅された電流がスピーカーを動かして音が出る。

荒っぽい説明だけど、大筋は外していないはず。PC は色んな部品 (CPU、メモリー、HDD、ディスプレー、キーボード etc) の集合体で、それが全部積まれて安い物だと十万円しない。IdeaPad S10-3 の場合、定価が 42,798 円と非常に安い。その値段で CPU は Atom N450 (1.66 GHz)、メモリー 1 GB、HDD 250 GB とスペックは高い。当然、DAC 部分にはそれ程高価な部品は使われていない。

そこで、DAC 部分以下を外付けにしてしまうという商品が出てきた。接続方法は色々あるけど、(一番メジャーな) USB を使って外付け DAC と繋げられるやうにしたものを USB DAC と言う。

USB DAC を使うメリットは、デジタル・アナログ変換を安い PC の部品で行なわないこと。この変換部分が上手く言っていないと、同じデジタル・データを再生しても音が全く変わってくる。

詳しいことは、「PC オーディオ fan」というムックなどを参照のこと。

PCオ-ディオfan2 (MOOK21) (MOOK21 AUDIO BASIC)
AUDIO BASIC

4764131293
共同通信社 2010-04-22

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ラトック・システム RAL-2496HA1

ぼくは USB DAC を持っていない。運良く友達がラトック・システムの USB DAC、RAL-2496HA1 を持っていたので借りてみた。

ラトックシステム USB ヘッドホンアンプ RAL-2496HA1

B003EHOJN0
ラトックシステム 2010-04-14

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外寸 94(w) x 32(h) x 66 (d) mm。重量 195 g。入力は USB のみ。出力は、ヘッドフォン端子 (ステレオ・ミニジャック) と RCA ライン出力が 1 つずつ。定価 18,900 円。これだけで IdeaPad S10-3 の定価の半分弱。それは音も良かろうと言うもの。

Amazon に写真がなかったので、自前で写真を撮ってみた。

RAL-2496HA1RAL-2496HA1 (クリックで拡大)

サイズの小ささを知ってもらうために、隣に iPhone 3G を置いてみた。非常にコンパクト。(iPhone4 を置いていないのは、iPhone4 で写真を撮ってるからだね :p)

RAL-2496HA1 の良い所は USB バス・パワーで動作すること。つまり、コンセントを挿さなくても良い。普通の USB DAC はコンセントが必要なので、持ち運び等の面でこれはとても優利。

2 枚目の写真は上から撮ったところ。IdeaPad S10-3 から USB で RAL-2496HA1 に接続し、RCA を使ってアンプと繋いでいる。

IdeaPad S10-3 でやること

RAL-2496HA1 (USB DAC) をアンプ側に繋いだら、後は USB で IdeaPad S10-3 と RAL-2496HA1 を繋ぐだけ。 RAL-2496HA1 の電源が勝手に入り、音の出力も勝手に USB DAC 側に切り替わる。本来ならここで、音の出力を PC 側から USB 側に変更する手順が必要なのだけど IdeaPad S10-3 はそれを自動でやってくれる。USB マウスを挿すやうな手軽さが心地いい。

先日、苦労してインストールした iTunes for Windows を起動。音楽を鳴らす。IdeaPad S10-3 の貧弱なスピーカーからは聞こえなかった熱い音楽が楽しめるようになった。

蛇足: オーディオ・システム構成

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