2010-12-02

オーディオ・オフ会 なお&トラさん邸訪問 (第 2 回・前編)

2010-11-17 再びなお&トラさん邸にお邪魔した。なお&トラさん邸では二度目のオーディオ・オフ会。前回は LP 中心に聞いたが、私が LP を持っていないことを気遣って下さってか、CD プレーヤーの用意もしておいて下さるとのこと。行ってみたら、前回とは別の部屋に誘い込まれ、CD 用のセッティングを終えたセカンド・システムとご対面となった。

本エントリーではセカンド・システムで聞いた CD について書き、次エントリーでメイン・システムで聞いた LP について感想を書きたい。

なお&トラさん邸 セカンド・システム

システム紹介

なお&トラさん邸のセカンド・システムはイギリスのスピーカー、スペンドールをベースに作られていた。といっても、中の配線などをいじってあり、聞きなれた英国製の香りが全くしなかった。CD プレーヤーはかなり古い物を改良したもので、プリ・アンプを通さず直接塚田式パワー・アンプに繋がっていた。ボリューム調整の類は全くなく、音量の変更はできない。

  • CD プレーヤー: HITACHI/Lo-D DA-007 (改)
  • パワー・アンプ: 塚田アンプ
  • スピーカー: Spendor BC-II (改)

早速、数曲なお&トラさんお勧めの CD を聞かせてもらう。

前回聞いた時も思ったが、LP に比べて CD の音は細みに聞こえる。これが細やかな音も聞かせる好結果を生んでいた。音のバランスは良く、大迫力というわけではないけれど、音の一つ一つが良く聞き取れる。高域の音が出るのは当然として、低域の音も音階が分かる程に良く聞こえるのにはびっくりした。ブックシェルフ型は低域を出しにくいものだけど、さらりと嫌味なく出して来る。

セカンド・システムは書斎らしき部屋に在ったので、大迫力は要らないし、そういうのを求めるならメイン・システムで聞けば良いのかな。ここら辺の切り分けが出来ているのが、センスの良さなのかなぁ。

持ち込みの CD を聞く

続いて持参した CD を 6 枚聞いた。

ムーン・リバーはオードリーの朴訥とした歌い方がそのまま出てきて、たまらなかった。

続く「ロミオとジュリエット」のサントラは、人々の喧騒が細かく聞き取れて、まるでスクリーンを見ているかのようだった。Glen Weston の歌声も、吟遊詩人らしいビブラートのかかり具合が良い感じ。

手嶌葵は歌と伴奏の混ざり具合が自然。

ポップス系の音楽に不満は全くなし。

続いてクラシック系の曲を聞く。

レクイエムのラクリモーサとアーメン・フーガはぶっちゃけ曲の時間が短すぎて、判断の仕様がなかったのだけど (^^;)、合唱は美しかったなぁ。

ラミンの指揮するバッハのカンタータ「すべてはただ神の御心のままに (Alles nur nach Gottes Willen, BWV.72)」はモノラル録音だけど、素晴らしい音楽を聞けた。特に 3 曲目で通奏低音が 2 丁のヴァイオリンを追うようにして 3 声目の旋律を奏でているのだけど、これを明確に聞き取れた。3 声目が聞こえると、更にこの曲の良さが心に沁みる。

最後にヨウラ・ギュラーによるバッハの「幻想曲とフーガ BWV.542」。ピアノの高域は美しい。流石に低域の最強打は音が沈み込むということはなかったけれど、十分十分。ブックシェルフ型でピアノを一番鳴らせるのは、Sonus faber の Minima VintageTAOC の FC3100 だと思っているのだけど、同じ位いピアノを良く鳴らしていたと思う。

あとがき

自然でモニター調の音調。解像度は高く、スピードは速い。色付けがなくて、肩の力も抜ける。セカンド・システムのお手本を見せられたように感じた。

2 comments:

  1. CDプレーヤーはLO-D(HITATCHI)DA-007というものです。25年ほど経ったものです。
    中身は全く元の部品と違うものです。相当高価な部品を使っています。見かけとはかけ離れて内部は100万円のプレーヤーでは使えないようなコンデンサーや抵抗、内部配線、WBT製銀製ターミナル(RCA)など、驚くほどのものを使っています。あとはわが師匠のノーハウがビルトインされいます。
    しかしながら、CDですので、どうしても限界があります。
    その限界のところを隠すためというか、その良さをできるだけ出せるようなセットにしています。

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  2. nao さん、CD プレーヤーの情報ありがとうございます。早速、記事を更新しました。

    中身の総取り替えと師匠のノウハウ・ビルトインが効いているのでしょうね。そんじょそこらの CD プレーヤーでは立ち打ちできないレベルになっていると感じました。

    CD に限界を感じながらも、良さをできるだけ出そうとセットを組むあたり、nao さんのセンスの良さに感服します。なかなかその境地には達せないものですから。

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