2011-12-19

「Electrolux チャコールファイバーヒーター」を買ってみた

防寒用アイテム第三弾として Electrolux 社の遠赤外線ヒーター「チャコールファイバーヒーター」を買った。購入二週間目の使用レビューを書く。

特徴

Electrolux は北欧はスウェーデンの世界的家電メーカー (サポートはエレクトロラックス・ジャパンが対応)。ぼくが買った チャコールファイバーヒーター ECH930 は、種類としては遠赤外線ヒーターに当たる。シンプルなデザインと一人暮らし向けの使い勝手の良さが魅力の商品。

Electrolux チャコールファイバーヒーター

高さ 48cm、ベース部分は幅 18cm の正方形 (角は丸みを帯びている)。ヒーターは円筒形で、直径は 10cm。重さはたったの 1.1kg。取っ手付き。

メーカー説明によると、遠赤外線の波長は「血液がいちばん吸収しやすい」に多く、ハロゲンヒーターと比べて 2 倍の効果とのこと。出力は 150W と 300W の 2 種類。300W 時の電気代は約 6.6 円/時。

操作スイッチは本体上部に集まっている。ボタンはたった 2 つで、非常にシンプル。

Electrolux チャコールファイバーヒーター

機能は以下の通り:

  • 電源ボタン長押しで電源オン (不用意な電源 ON がなくて助かる)
  • ワット数切り替え (150W / 300W)
  • ワット数切り替えボタン長押しでチャイルド・ロック
  • 転倒自動オフ
  • 切り忘れ防止タイマー (3 時間で自動オフ)

形を見て分かる通り、熱はほぼ直線に進む。熱の放射域は狭い。直接、体に当てる使い方が主になる。部屋全体を温めるような使い方には向いていない。

ヒーターの前に立ってみると、ワット数の少なさを意外に思うほど温かい。300W では熱いとさえ感じる。ぼくの普段使いでは 150W で使ってる。補足すれば、エアコンで一旦部屋を温めて、その後はチャコールファイバーヒーター 1 つで過ごしている。ワット数が小さいので、電気代が安く済むのもありがたい。また、電源をオンにしたらすぐに熱くなる。不要な時に細めに電源オフできるのもありがたい。

シンプルな形と 1.1kg という軽さのおかげで持ち運びが楽なのも良い。寒いと感じたら、ワット数を上げるより、ヒーターを近くに寄せる方が効果的。節電にもなる。本機は背が低く、椅子に座ると背中が寒い。ちょっと危ないけど、折り畳み机の上に乗せて高さ調整している。こういう「持ち運び」のしやすさが本機の隠れた魅力だと思う。

静音性についても触れねばならない。このヒーター。全くの無音。使用開始頃は、熱で金属がカンカンというような音を立てていたけれど、最近はそういう音も出なくなった。ぼくはオーディオに凝っているので、音楽を聴く時はなるたけ周りを静かにさせたい。本機はそういう点で二重丸。

欠点を挙げるならば、やはり照射域の狭さか。首振り機能もないので、二人以上の人間を温めるのは難しい。本エントリーの頭で「一人暮らし向け」と書いた理由もそこにある。熱量・速熱性・移動性を考えると、個人利用にもってこい。家族全員で使うのには向いていない。

比較

購入前、次の 3 機種を最終候補とした。

エレクトロラックス+ミュークヴィートフリスカシリーズ+ホワイト ECH930(W) ダイキン(DAIKIN) 遠赤外線暖房機「セラムヒート」(スポット・ワイドヒート搭載) ホワイト ERFT11MS コロナ(CORONA) 遠赤外線電気ストーブ「コアヒートスリム」 ホワイト DH-911R(W)

左から Electrolux のチャコールファイバーヒーター (本機)、DAIKIN のセラムヒート、CORONA のコアヒートスリム。Amazon 価格で順に、8,980 円、15,800 円、15,400 円。

セラムヒートは大きくて重い (8kg)。スポットヒートとワイドヒートの切り替え機能は魅力的。250W から 1100W までの 11 段階切り替えも素晴らしい。ただし、一人暮らしにはそのハイ・スペックが逆に仇になる。重いと持ち運びが不便だし、ワイドヒートや首振り機能は不要だし、1100W も使わない。250W で 5.5 円/時 というのも心惹かれるが、Electrolux はその下の 150W で利用可能。加えて運転中に音がするという。それは困る (音楽を聴く時に)。また次の記事にも不安を覚えた。型番が少し違うので、もう改良されているのかもしれないけれども。

目盛りが「4」の消費電力をワットチェッカーで調べたところ、通常は約260Wと低いものの、数秒おきに約1,000W近くまで上がっている。説明書では「4」の消費電力の目安を「560W」としているが、実際には260Wと1,000Wを繰り返して出力しており、結果的に消費電力の平均が「560W」ということらしい。なので、“セラムヒートの消費電力が560Wなら、900Wの暖房器具を同じタップに繋いでもギリ大丈夫よね”と思っていると、タップの定格容量をオーバーしてしまう恐れがある。

家電製品ミニレビュー - ダイキン工業「セラムヒート ERFT11LS」 - 家電Watch より引用

コアヒートスリムも良い商品。重さは 3.7kg。350W〜900W まで 10 段階。エコモード (室温に合わせて自動省エネ運転) なら 690W〜115W。首振り機能有り。1・2・3 時間の切タイマーに加えて、6 時間の自動オフ・タイマー。機能的にはいたれりつくせり。ただ、ここまで「色々」機能が必要か? と思った。値段に見合う機能はある。でも、その機能を自分は求めているのか? 3.7kg。10 段階の温度調節。細かなオフタイマー。とても良いけれど、もっとシンプルでいいやっ、と思った。

結論。セラムヒートもコアヒートスリムも家庭向き。最低限のスペースしかない一人暮らしには、機能を削ぎ落としたシンプルなヒーターが合う。そう思って Electrolux を選んだ。

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